新卒から広告代理店、商社、メーカーでの営業を10年経験した筆者が、営業が向いていないという悩みを抱える皆様に5つの対処法を共有します。いつの時代も営業職の求人は絶えませんが、その中で悩みを抱えて毎日苦しい思いをされている方は多くいらっしゃいますよね。本記事ではそんな方々のお悩みが少しでも解決できるよう私の経験談を踏まえお話しします。是非参考にしてください。
営業が向いてないと思う理由は?

そもそもなぜ営業職が向いてないと思うのか、なぜ営業がきついと思うのか、対処法を考えるためには本質を理解する必要がありますので考えてみましょう。
理不尽に怒られる

お客様にとっては営業=会社であり、営業職はいわば会社の顔となるポジションです。ゆえに、会社で起こったことは例え他責であっても営業職が責任を負い怒られることになります。人間は怒られ続けると自身喪失、自己嫌悪の感情が強くなる生き物です。さらに「自分のせいじゃないのに…」「なんで私が…」という感情が頻繁に発生すると、自責で考えることができない自分に自己嫌悪をするという負のスパイラルに陥ります。ストレス社会の中心にいるのが営業職と言っても過言ではないように感じますね。
お客様と上手く話せない
営業職はその場その場の判断でお客様と円滑に会話を進める必要があります。用意した台本だけでは決して対応できないので上手く言葉が引き出せない、会話が回らない時は自分の能力がないのだと思ってしまいますよね。また周囲に優秀な営業マンがいると、どうしても自分と比べてしまい「自分は会話が得意ではないんだ」という気持ちになりがちです。ちなみに私もよく会話途中で固まってました。(泣)
ノルマが達成できない

今はノルマを設けてない会社も増えましたが、数値は営業マンの評価をそのまま反映した、いわば「戦闘力」のようなものです。学生のテストで平均点より下だったら危機感を持つことと同様に、営業も数値により自己評価を決めつけてしまいます。数値が全てじゃないと自分に言い聞かせても嫌でも落ち込んでしまいますよね。
ゴールがない
営業職は常に新しい提案を行い顧客の満足度を高める必要があります。そのため新規営業、既存営業に関わらずここまでやったらOKというゴールが存在しません。そのため目標設定を常に行い段階的にフェーズをクリアしていく過程を描けないと、自分の業務に対して自信を持つことができなくなります。人間は「達成感」というごほうびがないとモチベーションを保つことが難しくなる生き物です。優れた営業マンは自分で達成感を得る工程を作り上げているからこそ、毎日活力的に動くことができるのだと考えます。
![[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/44b29c50.08dd3af8.44b29c51.f2cb7975/?me_id=1213310&item_id=16720039&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbook%2Fcabinet%2F5819%2F9784478025819.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=picttext)
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
価格:1,650円(税込、送料無料) (2025/2/8時点)
向いていないと思う方へ5つの対処法
ではここからは実際に筆者が考える10の対処法を記載します。一つでもお役立ていただけると嬉しいです。
苦手なお客様とのコミュニケーションを増やす

最も効果のある対処法は苦手なお客様とのコミュニケーションを増やすことです。「それができないから悩んでるんだよ…」という声も聞こえますが、それはつまり「それができるようになれば悩まない」ということなのです。
最初は何でもいいので接点を増やしてください。お礼、確認、共有、報告、などお客様と連絡をする理由は作れば何でもあります。「避ける」という行為自体が、逃げている自分が見えてしまうので自己肯定の低下につながるのです。たとえ本当に営業が向いていなくても困難に正面から向き合っている自分のことは評価できると私は思います。
敬語を意識しない
次は敬語を意識しない、ということです。皆様は友達や家族と会話をしている時に「会話がうまくできない」「言葉が出てこない」と感じる経験は多いでしょうか?私は少ないと思っています。それは「理性」ではなく「感情」で会話をしているからです。商談も同じで、話す言葉を理性的に考えるほど整理がつかなくなるものです。友達や家族と会話をするように敬語を意識せず会話すれば、おのずとお客様に対しても「感情」で会話をすることができ、本質につながる会話をすることができます。
失礼と思われるのでは、と不安視する人もいますができる営業マンほどフランクな会話をしている方が多いですよね?気持ちがあれば礼儀は後からついてきます。だまされたと思ってまずは実践しましょう。
周りに目標を話す

営業で思い悩んでいる方は一人で抱え込み、悩みを自分の中に押し殺そうとしてしまうことがあります。自分で解決できない問題を自分だけで長期間持ち続けていたら、それは頭が重たくなりますよね。小さなことでもいいので「今日は〇件営業で回ってきます!」「今週は〇件販売します!」など同僚や上司に高らかに笑顔で宣言するといいでしょう。
この行動は、達成するためのモチベーションになる、達成できた際の達成感になる、達成できなかった際の振り返りができる、など利点が多くありますが、実は自分の脳内だけで考えてもこの利点は生まれないのです。営業は常に背水の陣を引くようにした方が楽しむことができると私は思います。
電話の回数を増やす

営業職に向いていないと思う方は、無意識にお客様との会話を避ける傾向にあります。「余計な発言で怒らせたくない…」「会話が続かないのが怖い…」などの感情が巻き起こり、メールで済ませてしまうことも多いのではないでしょうか。ただこの行動により、自分は営業マンとしての責務を果たせていないのではないかという自己嫌悪意識が生まれます。
営業職はどこまで行っても人と人とのコミュニケーションが重要です。まずは内容など気にせず、連絡がある際は電話をかけるようにしましょう。結果「電話じゃなくていい」「忙しいからメールで」と言われるかもしれませんが、自分の行動に対して否定をする理由はなくなるはずです。
ルールを考えすぎない
あまり大声では言えませんが、社内ルールを意識しすぎるお客様と本質の会話がしづらくなります。例えば「月50万以上の取引量がないと契約できない」という社内ルールがあったとき、お客様にそのまま伝える方が多いでしょう。ただこのルールの本質は契約により会社に不利益がないようにするためのものです。この本質を理解していればお客様と一緒によりよい着地点を見つける方向性で会話を進めることができます。私たちはあくまで「お客様の味方」で考え、行動し、提案をする必要があるのです。その方がお客様にも感謝されますし、自分もやりがいが生まれるでしょう。
お客様のことを好きになろう!

結論、営業職に向いているかいないかなんてどちらでもいいのです。私も10年営業職を続けていますが、向いていると思ったことはありません。ただ多くの人が無意識に「向いていない」と思うことで自分にリミッターをかけてしまっているので、意識より行動で変えていきましょう。お客様のことを全力で考え行動することができればきっとお客様もあなたのことを認めてくれるはずです。

幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え2 [ 岸見一郎 ]
コメント